◆味噌

みそは何からできているの?
みそは、ゆでた「大豆」・米(麦・豆)からできた「こうじ」・塩・水を混ぜ、半年から1年間おいてできます。
(こうじとは、ふかした米に、こうじ菌というものを混ぜて、発酵させたものです。みその他に、酒やしょうゆなどにも使います)

みそができるまで
@ 大豆に水を入れて、やわらかくなるまでゆでる。
A 大豆の水をきり、よくつぶす。
B Aに、手でほぐしたこうじと、塩、水を入れ、よく混ぜる。
C Bを大きなだんごの形にして、容器にだんごをたたきつけるように入れる。(たたきつけて、空気を抜きます)
D 上からすきまがないようによく押し、ビニールをしき、うえ上に塩をしきつめ(重石の代わりです)みそを見えなくします。
E 暗いところに半年〜1年間くらいおいて「熟成」させます。

みその種類
みそは、こうじの種類や、塩の量や、熟成の期間によって種類がわかれます。大きく分けると日本のみそは3種類にわかれます。

» 米みそ・・・米からできたこうじで作ります。
 塩が多い「辛口」は北海道・東北・関東甲信越地方で食べられ、「仙台みそ」「信州みそ」などがあります。
 塩が少なく、こうじが多い。熟成期間が少ない「甘口」は関西地方で食べられ、「白みそ」または「西京みそ」と言います。
» 豆みそ・・・豆からできたこうじで作ります。赤い色のみそです。
 中部地方で食べられ、「赤みそ」または「八丁みそ」と言います。
» 麦みそ・・・麦からできたこうじで作ります。
 九州地方でよく食べられ、「麦みそ」と言います。

みそは健康食品
みそは、人間の体をつくる働きがある「たんぱく質」がたくさん入っています。また、こうじと混ぜることにより、がんの予防や、コレステロールをおさえることができます。

みそ汁には、やっぱり飯があいます。ご飯には体を動かす「炭水化物」がふくまれています。また、みそ汁の中に入る野菜や海そうによって、他の栄養もとることができるので、人間が生きていくのに必要な栄養をとることができます。「ご飯とみそ汁」の組合わせは、昔から日本人が生み出してきた生活の知恵なのです。

米こうじで「甘酒」をつくってみよう
みその原料の「米こうじ」からは、甘酒やつけ物などを作ることができます。みなさんが正月に飲む「甘酒」を作ってみましょう。
材料:こうじ・さとう・水・塩
作り方
@ なべに、水6カップとさとう100gを入れ、ふっとうするまで温める。
A @が60℃位になるまで冷ます。
B こうじを手でよくほごし、Aに入れ混ぜる。
C Bを3〜4時間くらい保温する。(炊飯器を使うと便利です)
D 最後に塩を少し入れて味をみる。

甘かったらお湯を入れ、甘くなかったらさとうを入れたお湯をいれて調節します。好みで、しぼったしょうがを入れてもいいです。