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◆じゃがいも

じゃがいもの歴史
じゃがいもの原産地は、中南米(ペルー・アルゼンチンの地方)です。
16世紀にスペイン人がヨーロッパへ持ち帰り、そこから全世界に広まっていきました。
でも、形が悪く、芽に毒があるので、初めは誰も食べなかったようです。

日本に伝わったのは16世紀末です。オランダの商人が、ジャガ(今のジャカルタ)から長崎に持ってきました。
(「じゃがいも」という名前は、この「ジャガ」からきたと言われています)でも、最初は観賞用や家畜の餌として作られていました。明治7年に、アメリカから質の良いじゃがいもが輸入され、それからは食料として本格的な栽培が行われるようになりました。
そして、明治17年の米の凶作を機会に、全国各地で作られるようになったのです。

じゃがいもの種類
世界中には、2000種類のじゃがいもがあると言われています。日本で栽培されているのは約20種類です。普段お店で売っているものは、「男爵」「メークイン」が多いです。

男爵:丸く、でこぼこしています。芽は深いですが、皮につやがあり、くさりにくいので、長く保存できます。明治40年ごろ、川田男爵という人が、アメリカから北海道に持ってきたので、このような名前がつきました。

メークイン:長い形で、表面がなめらかです。熱を加えるとねばりもあるので、別名「バナナいも」とも呼ばれています。大正5〜6年にイギリスから北海道に伝わりました。

じゃがいもの「芽」は毒?
じゃがいもの「芽」には、「ソラニン」という苦く、毒をもったものがあります。
知らないで食べると、5〜6時間たってから、はきけがしたり、おなかが痛くなって、ゲリをしたりすることもあります。ひどい時は、冷や汗をかき、頭が痛くなり、とても苦しみます。ですから、「芽」は、ほうちょうの角で、しっかり取るようにして下さい。

じゃがいもの保存
じゃがいもは、野菜の中でも持ちがよい方で、1〜2ヶ月間はおいしく食べられます。保存する時は、風通しが良く、日が当たらない所に置いて下さい。

じゃがいもができるまで
@ たねいもを準備します。
 ・・・・・大きいたねいもは切って使います。一切れが、40〜50gになるように切り、小さい形のものはそのまま使います)
A たねいもを干します。
 ・・・・・@のたねいもを、ひかげでほします。
B 畑に植えます。(2〜3月ごろ。でも、地方によって時期はちがいます)
C 芽が出る。
 ・・・・・4月上旬頃、芽が出てきます。芽が10cmぐらいになったら、太いじょうぶな芽だけを残して、他は抜いてしまいます
 (大きく、栄養のあるじゃがいもを作るためです)
D 収穫します。
 ・・・・・暖かくなると、どんどんそだちます。5〜6つき頃、くきや葉が黄色くなり始めたら、収穫します。